決算発表・決算説明をオンラインで行うには? 注意点とポイントを解説

IRイベントをオンラインで行うには?

近年は社会情勢の変化により、投資家向けの決算発表等の広報活動、いわゆる「IRイベント」のオンライン化が進んでいます。オンライン開催が広がり始めた当初は「ひとまずネットで開催できればいい」という認識が一般的でした。しかし現在では、リアルタイムで質疑応答できる「ライブ配信」の需要が高まっています。

そこで今回は、決算発表などのIRイベントがオンライン化している現状や、開催側が知っておきたいポイントをご紹介します。より良いオンライン開催のヒントとしてご参考にお読みください。

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IRイベントのオンライン化が進んでいる現状とは?

従来のIRイベントは、自社または会場を借りて集客・開催する方式が一般的でした。しかしここ約1年の間に、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって「オンライン開催」へとシフトする企業が増加しているのです。

IRイベントはオンライン化し始めてからまだ1年程度と日が浅い状態です。そのため現時点では、発表や報告だけの「一方通行配信」や、あらかじめ用意しておいた動画を配信する「オンデマンド配信」でも投資家の納得を得ることは可能です。

ただし、投資家の中にはリアルタイムで質疑応答をしたいと考える人も多く、今後は「ライブ配信」の需要が大きく高まることが予想されます。また、ライブ配信が浸透すれば、さらに「配信の質」も重視されるでしょう。

配信の質を上げればより投資家に好まれるようになることが確実であり、今から着手しておくメリットも大きいです。企業が投資家に有効なアピールをするためにも、ライブ配信の質を高めることを意識しましょう。

IRイベントをオンライン開催する際の5つのポイント

IRイベントをライブ配信するときは「視聴者側の快適さ、満足度」を重視することが大切です。どのような点に気を配ればよいのか、5つのポイントを見ていきましょう。

安定したネット回線を使用する

ライブ配信で特に重要なのが、安定したネット回線を使用して配信をおこなうことです。
ネット回線が不安定な場合、配信中に画像や音声が途切れてしまい、大事な情報が十分に伝えられなくなってしまいます。また、視聴する側にとっても不安定な配信はストレスになります。場合によっては企業そのものに対し良くない印象を持ってしまうこともあるので、配信に耐えうるネット回線が備わった場所を利用しましょう。

配信する動画・資料などのデータ量を軽くする

先の項で安定したネット回線の利用をおすすめしましたが、それだけではなく動画や資料などのデータを軽くする工夫も必要です。データそのものがあまりに重い場合、たとえ視聴側の通信環境が良かったとしても配信が途切れてしまうおそれがあります。
IRイベントをライブ配信する際は、データを圧縮して配信するなどの対策を立てましょう。

視聴しやすい配信プラットフォームを選ぶ

個人投資家の場合は問題ないのですが、機関投資家の場合、使用できる配信プラットフォームに制限がかかっているケースがあります。自社が利用を予定している配信プラットフォームを投資家が使用できない場合、イベントの視聴そのもののハードルが上がってしまうのです。
こうした事態には、配信プラットフォーム間の連携をするなどの対策が必要です。例えば配信ツールの「Zoomウェビナー」では、YoutubeやFacebookなどのプラットフォームと連携し、同時配信ができる機能があります。
より視聴者数を増やしたい企業は、こういった連携機能のあるプラットフォームを選ぶのが得策です。

音声での質疑応答ができるようにする

投資家の多くは話を聞いたあと「その場で質問したい」という希望が強く、文字チャットはあまり好まれない傾向にあります。配信の満足度を高めるには、音声による質疑応答ができるよう内容を構成することが大切です。
また、質問者と回答者の視点切り替えなどができればより臨場感のあるイベントになります。ただしこれには専門的な技術が必要です。

アーカイブを残して見逃し配信する

IRイベントのライブ配信をする際には、アーカイブを残しておくことを検討してもよいでしょう。リアルタイムで参加できなかった投資家がいたとしても、後からアーカイブを見ることで内容を把握できるからです。また、配信で使用したスライド資料などのデータをダウンロードできるようにしておくとより親切です。

ライブ配信には「配信サポート」の活用も検討しよう

ライブ配信を成功させるには、配信機材の準備や設定のほか、トラブルが発生したときの迅速な対応など、専門的な知識・技術が求められます。

しかし、IRイベント運営・開催担当者のすべてがそのノウハウを習得しているとは限りません。特に担当者がライブ配信に不慣れな場合、「配信がなかなかうまくいかない」「内容の充実に注力したいが、スキル習得にも時間がかかって負担が大きい」というケースも多いのではないでしょうか。またライブ配信である場合、フェイストゥフェイスで行うIRイベントと比べ、微妙な意思疎通というものが難しくなります。配信の技術的トラブル(音声や映像が途切れるなど)が発生し、伝わるべきことが伝わらないままイベントが進行されてしまうこともないと限りません。そういった点に鑑みても、IRイベントをライブ配信する際には、配信に関する専門的なノウハウを持った人間がイベントに携わる必要があるのです。

そこでおすすめなのが、配信サポートで配信作業をアウトソースする方法です。近年ではさまざまなイベントのオンライン化が進んでいることを受け、ライブ配信サポートをおこなっている企業が増えています。専門性の高い作業を任せることで工数や時間が省略できますので、イベント担当者はイベントの運営だけに集中することができるようなります。イベントをよりスムーズに進行でき、完成度の高いものにすることが可能ですので、費用対効果を実感できるでしょう。
IRイベントのライブ配信を成功させたい企業は、こうした配信サポートをうまく活用してみることをおすすめします。

コロナ禍の影響はもちろん、働き方改革などの推進によって、今後、ビジネスに関するさまざま事柄をリモート化する必要が出てくると予想されます。実際、近年リモート化を手助けするサポート業者が多く生まれています。
IRイベントの開催を控えている担当者の方は、ここで紹介したことを参考にし、イベントのオンライン化を視野に入れてみることをおすすめします。

「フクラシア配信サポート」は、IRイベントサポートの実績もございます

重役の方がご参加されるIRイベントの場合、「あまり重役の方を社外に移動させたくない」「できれば毎年行っている会場でそのまま配信を行いたい」といった事情もおありなのではないでしょうか。
「フクラシア配信サポート」は、お客様のオフィスやご指定会場への出張も行っております。どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。

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